豊洲市場では11月12日、市場内で「防災訓練」を実施しました。新型コロナウイルス感染症の影響から規模を縮小して行い、東京都、各業界団体など一部メンバーが参加しました。
【訓練の目的】
〇 直下型地震発生時の建物内待機、その後の火災発生による避難
〇 災害発生時情報連絡訓練
地震発生直後の放送では、耐震性のある建物であるため、注意をしながら建物内に留まることを要請。東京都は防災センターを通じ、各市場関係団体から被害情報を聴取しました。
火災発生を想定し、通行禁止エリアを避けて各街区の指定集合場所に集まりました。
※市場施設は耐震性が確保され安全であり、火災時には広域的な避難を必要としない「地区内残留地区」として指定されています。
6街区の避難場所では、豊洲市場協会消防委員長が「どこに避難すればいいか、何を準備すればいいのか、知らされていないのが現状。是非ともハザードマップなどを作っていただき、周知していただければ」と挨拶しました。
豊洲市場場長は「今回は昨年に比べ規模を縮小し、代表の方に参加していただいた。また避難訓練だけでなく、被害状況を防災センターでも把握するための連絡訓練も行いました」と目的を説明。「ポイントの1つ目は、地震があった場合、この建物は地震に対応できている為、避難を要しないということ。地震だけなら机の下などで頭部を保護することなどは必要だが、慌てて外に出る必要はない。このため、何を準備するかという話もあったが、72時間分の食糧などを確保して頂くことを考えてほしい。2つ目のポイントは、火災がどこで発生したかという放送があったが、毎回ルートを考えて避難することを想定してほしい」と呼びかけました。